梨泰院クラス|이태원 클라쓰

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愛の不時着についての思いを綴るつもりで始めたブログですが、ブログ書くよりドラマ鑑賞のスピードが早すぎて、とりあえず見たものをログしていこうと思います。

愛の不時着の次に見たのはこれ!梨泰院クラスです。こちらも日本でかなり話題になっていますね。ウェブトゥーンが原作なので、そのビジュアルに合わせてパク・ソジュンは変わったヘアスタイルです。わたしはこれが初見だったので、こういう人という認識になっていますし、この頭をゴシゴシするのがチャーミングでいいと思ったのですが、先に別のドラマでパク・ソジュンを見ていた友人からすると、なぜあのような髪型に、、、?と思ったそうです。

※以下は多少のストーリー展開のネタバレがありますのでご注意

1話目が胸糞悪すぎる

わたしの韓流ドラマスタートは「愛の不時着」で、これが2作目でした。愛の不時着でも、なんなんだこいつは、、、みたいになるシーンもあったんですが、主演のふたりとその仲間たちのよさで包み込まれていたのでどちらかというと温かい気持ちで鑑賞していました。それで、よっしゃ次も話題作行っちゃうぞ!と張り切って見始めた「梨泰院クラス第1話」。。。もうなんかとにかく「なんてこった…」「なにこの人…」「ひどすぎてなにから突っ込めばいいかわからない」の連続でそのまま終わります。びっくり。なんだこれ、、、延々これが続くとしたら無理だ、、、ってなりました(大げさ)。

あまりに胸糞悪かったので、お口直しにと「トッケビ」も見始めました。こちらはまた別で感想を述べます。

この話は、「お金という力でなんでもなぎ倒していく奴ら」と関わり、屈しない態度を示したせいで、本当にどん底状態に貶められてしまった主人公パク・セロイが恨みと悲しみとを抱えながらどう生きていくか、どう成長するかを描いた物語でした。なので初回はこれでもかってくらい大変な目に合うんですが、本当に容赦なかったです。

2話目以降はやったー!(嬉)とうわあああ!(最悪だ)のくりかえし

2話目以降は、1話目で描かれた「お金持ちで増長しきっている権力者」VS「なんにも持ってない(ように見える)けど曲がっていない若者」という構図を軸に、話がすすみます。セロイは、あんなに嫌なことがあったのに曲がっていないというか真っ直ぐすぎる性格で胸の中に恨みを抱えて、淡々と自分の目的(打倒チャン会長)のために行動していきます。チャン会長は巨大外食チェーンのオーナーなので、セロイも梨泰院にて居酒屋「タンバム(단밤:甘い夜)」を始めます。甘い夜という名前にした由来も切なくてすごく重要なエピソードとなりますのでぜひ見てほしい!

タンバムの仲間たちも個性豊かで、最初はまとまらないんですが、セロイのまっすぐさと、それぞれが話したり、衝突したりする中で、自分とは違う考えや背景を持つ人との交流を通じて成長し、お互いに信頼出来る関係が育っていきます。そしてまっすぐすぎるセロイも、イソという「自分のことを100%信頼し忖度しないでガンガンに意見を言ってくれる人」との出会いで徐々にやわらかさを得ていきます。セロイは高校の頃からスアという同級生のことが好きで、おそらく当時から相思相愛だったんだと思うんですが、ふたりの間にはあまりに重い問題があって一緒にいると辛いだろうなぁと見ていて思いました。ふたりがオープンに問題を話せる関係だったらよかったんですが、どちらも問題を自分で抱えて自分で解決しようとするタイプなんですよね〜。問題がナイーブすぎたのもありますが、ずっと一緒にすごしていく相手にはならないんだろうな〜と。でも、これについては見ている人の世代や恋愛への価値観によって判断分かれる気がします。20代前半の友人は、なんでスアを選ばないのかわからなかった!と言っていました笑

タンバム自体も、試行錯誤をしながら成長していきます。チャン会長やそのドラ息子の妨害で何度も苦境に立たされますが、仲間たちの成長もあいまって徐々に大きくなっていくことに。1話で心折れそうになりましたが、2話以降はすっかりタンバムメンバーの虜でした。見ていた当時はコロナウィルスの影響で人との交流も極端に減っていたので、仲間とはたらくっていいな〜という思いが強まりました。

父親への思いからの開放

全16話の梨泰院クラス、毎日1話ずつのペースで見ていましたが、14話以降は続きが気になりすぎて止まれず一気観してしまいました。個人的なかなり心に残ったところは15話で怪我を負って意識を失っているセロイが夢の中でお父さんに会うシーンです。セロイはずっと、亡くなったお父さんの無念を晴らしたいという気持ちで突っ走って来たんですが、自分の気持ちの変化を語ります。お父さんへの恨みを晴らすという重く苦しい生きる目的が、仲間たちの幸せのために生きるという方向にかわっていることを無意識に自覚していて、でもその変化が怖かったしうしろめたかったのかなと感じました。その前向きな変化への一歩の苦しさと開放が胸に迫るものがあり、すごくいいシーンで見ながら涙が止まらなかったです。セロイ〜よかったね〜早く目を覚まして〜と思いました。

どんだけ土下座!

さて、この梨泰院クラスですが、全編を通じてチャン会長がやたらセロイに土下座を強要してきます。土下座しなかったせいで目をつけられるわけですが、

土下座したからってなんなの〜?無理やり土下座させても、土下座している本人の精神が屈していなかったら結局そこまでスッキリしないと思うんだけど?

と思いながら見ていました。まじであの手この手で土下座させようとしてきます。結局最終的には土下座するんですけど、「お父さんの無念を晴らすためにチャン会長を倒す」という気持ちを持っている間は出来なかったので、土下座したことはセロイにとっては屈服ではなくチャン会長によってかけられた呪いから開放されチャン会長を倒したことになるのではと。お父さんのためではなく、「自分が仲間たちと幸せに生きるため」という方向になっていたからこそ出来た土下座でしたね。そこも気分良かったなぁ〜

そしてやっぱりですが、チャン会長はその土下座をみても全然スッキリしてなさそうでした。そりゃそうだろって感じでしたね。見てる間は土下座ってほんとなんなの、どういう原理なの、、って何度も考えさせられました。

恋するセロイかわいいかよ

なんだかんだかなりの大乱闘などの末、チャン会長も身から出た錆状態になって行くわけですが、それはさておき、最後の方は急にイソへの恋心に目覚めたセロイがかわいすぎて大変です。ずっと恋愛もせずに突っ走ってきたので、めちゃくちゃイケメンなのに謎に初々しい…。しかしそのあといくつかパク・ソジュンのドラマ見たんですが、スペックはいろいろだけど今の所100%の確率で恋愛経験がない設定なのはなぜなんでしょう。

復讐劇ではあるのですが、仲間、仕事、恋などいろんな青春がつまっていて、見ていて活力が湧いてくるドラマだったと思います。セロイ、イソ、スアの三角関係以外にも、タンバムメンバーについての成長もいろいろ見どころあり、もっと続きがあってもいいのに〜というくらい世界観が好きでした。韓国へ行けるようになったら梨泰院へいってみたいです。